サンデーラジオ大学 7月21日放送   宮崎ひでじビール(永野時彦社長)

7月21日のサンデーラジオ大学は

みやざき発酵文化ネットワークの会長で

宮崎ひでじビールの社長でもある永野時彦氏が出演された

テーマはオール宮崎で世界を目指す

ビールはもちろん夏場は需要は増えるのだが

今は年間安定している

クラフトビールは多様性のビール

現在は九州クラフトビール協会の会長、

日本クラフトビール協会の副会長という立場

クラフトビールは5~6年前からブームになっている

ブームで終わるのか、スタイルで定着するのかが今後だろう

一年前にみやざき発酵文化ネットワークを設立した

宮崎の発酵にかかわる色んな業種の方々の集まりだ

異業種の発酵を勉強しながら県民と共に親子発酵教室という形で

普及啓発活動を行っている

目に見えない微生物の働きを知ることで発酵の面白さがわかっていただけるのでは?

将来このネットワークで宮崎ならではの発酵新商品ができれば良いと考えている

日之影町で生まれ、延岡のスーパーで10年鮮魚を担当した

このことが商売の面白みのきっかけとなった

魚で付加価値を作ることを覚えた

ダブルワークで働いているときにひでじビールの役員の方に

うちに来ないかと誘われた

ひでじビールでは直営のレストラン運営が担当だった

しかし冬場の寒さと立地が経営上厳しかった

クラフトビールのブームは過ぎ赤字が続き、

親会社がビール事業から撤退するという決定が出た

その時自分で出来ないかと思った、社長になろうと思った

いろんな会社に経営をお願いに行き頭を下げたが断られた

金融機関にも言ったが相手にもされない

行政の部長に相談をしたら、自ら金融機関に電話をしてくれた

ある金融機関が複数の金融機関でリスクを考えるならと言ってくれた

5か月かかって2つの金融機関で資金が借りることができた

まさにEBOだった

新会社は6人でスタートした

6人でどんな会社にしたいか話し合った

そのうちの一人が宮崎の農業を支援できるようなことをやりたいと話した

これが宮崎農援プロジェクトとなった

副原料をマンゴー、柚子、日向夏、金柑、紫芋などなど

現在最も売れているのは日向夏を使用した日向夏ラガーだ

ビールの大元は大麦

宮崎県産の大麦を作ろうと高原町の花堂さんを紹介されて

初めて収穫し、現在数か所に広がっている

現状ではまだ20%程度だ

課題は大麦を麦芽に変える技術だった

ヨーロッパの文献を和訳することから始めて

何とか成功した

これで造ったのが2016年のYAHAZUだ

現在はホップづくりにも挑戦している

日本国内ではみんな不可能だと言ったが、ダメもとでやってみると

2年で宮崎県産ホップができた

ビールのタンクは輸入物か新潟のメーカーの物がすべてだった

しかし延岡は工業都市なので可能性があると考えていた

相談すると一緒にやってくれる会社が見つかった

半年で6000リットルのタンクが6本納品された

大きな金額が他県に行かずに宮崎に落とすことができた

栗黒が2017年ロンドンで開催されたWBAで世界最高賞を受賞した

2015年からアメリカ輸出用で出していた

宮崎県産栗野ペーストを使用したフレーバービール

アルコール度9%で食後のバニライアスとよく合う

全世界からオファーがあったが現在アメリカ、日本、シンガポールだけに出している

消費の形が変わった

モノからコトになってきている

宮崎という武器で地域を意識しながら笑顔を増やしていきたい