万田発酵(広島県因島)

万田発酵というユニークな企業が広島県因島にある

主力商品である万田酵素は53種類の植物性原料

果実、穀類、藻類などを丸ごと使用し

無加水、非加熱、無添加で3年3か月以上

長期熟成発酵させてできる発酵食品である

万田酵素を開発したのは

因島で元禄時代から続いていた造り酒屋の11代目松浦新伍郎氏

酒の酒名は万田だったそうだ

東京農大を卒業した松浦氏は

かねてから興味があった発酵の研究に没頭

23年の月日を要して完成したのが長期熟成の植物性発酵食品、万田酵素だった

仕込みは寒冷期の1月

半年かけて発酵させ製品のベースを作り

53種類の原材料を旬の時期に加えることで

それぞれの素材が十分に発酵熟成していくのだという

3年3か月の製品を試食させていただいた

まろやかな熟成度だ

HAKKOパークも2018年8月に完成

建物は折り重なるしまなみのシルエットをデザインしたという

建物内には様々な商品や

万田酵素を使ったカレーやパスタが食べられるカフェもある

驚いたのは万田酵素を使った肥料で生育した霧島豚

なんと宮崎産だという

ガーデンには万田酵素を使用した野菜や果物が

これは大きなひまわり

海のそばでもありゆっくりくつろげる空間だ

因島の自然の植物、穀類、藻類にこだわり

熟成自然発酵で作られた万田酵素は

今の時代だからこそ、大きな価値を感じられる自然発酵食品だと思う